きゅうり2株をプランターで栽培!65cmでも失敗しないコツ

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きゅうり2株をプランターで栽培!65cmでも失敗しないコツ

夏の家庭菜園といえば、やっぱり採れたての野菜が最大の魅力ですよね。その中でも、パリッとした食感とみずみずしさがたまらない「きゅうり」は、自分で育ててみたい野菜ナンバーワンではないでしょうか。「でも、ウチには小さなお庭やベランダしかないから…」「プランターだとすぐに枯らしてしまいそうで心配」と、二の足を踏んでいる方も多いかもしれません。

確かに、きゅうりは成長が早く、水や肥料をたくさん必要とするため、限られたスペースで育てるには少しコツがいります。しかし、一般的な65cm幅の容器であっても、正しい選び方と栽培のポイントさえ押さえれば、2株同時に育ててしっかりと収穫を楽しむことが十分に可能です。この記事では、初心者の方が陥りやすい失敗ポイントを回避し、夏の間ずっと美味しいきゅうりを食卓に並べるための「失敗しないコツ」を、専門的な視点も交えながら分かりやすく丁寧にご紹介しますね。

  • 一般的な65cm容器では土の量が圧倒的に足りず失敗しやすい
  • 2株育てるなら30L以上入る「深型」のプランター選びが必須条件
  • 病気に強く環境変化に耐える接木苗やミニ品種を選ぶと成功率がアップ
  • 真夏の水切れは致命的!朝夕2回の水やりが枯らせないための鉄則
目次

きゅうり2株を65cmプランターで育てるなら「深型」が必須

POINT
  • 失敗の原因は「土の量」!一般的なプランターはNG
  • 成功のカギは30リットル以上の土の容量
  • 初心者こそ病気に強い「接木苗」を選ぶべき
  • 2株植えるなら「ミニきゅうり」もおすすめ
  • 良い土選びが美味しいきゅうりを作る第一歩

失敗の原因は「土の量」!一般的なプランターはNG

きゅうり栽培 失敗の原因は「土の量」!一般的なプランターはNG

ベランダ菜園で初心者が最も失敗しやすい原因の一つが、実は「プランターの選び間違い」にあります。ホームセンターなどで数百円で手に入る、標準的な深さ(15cm〜20cm程度)の65cmプランターを選んでいませんか?実は、このタイプではきゅうりを2株育てるには容量が全く足りないのです。

きゅうりは本来、地中に広く深く根を張り巡らせる植物です。標準的なプランターに入る土の量は約12リットル〜13リットル程度。これを2株で分けると、1株あたりたったの6リットルほどしか土がありません。これでは、成長に伴ってすぐに根が容器いっぱいに回ってしまい、「根詰まり」による酸素不足や、保水力不足による水切れを引き起こしてしまいます。

普通のプランターに2株植えたら、最初は良かったけど梅雨明けに急に元気がなくなって枯れちゃった。毎日水をあげていたのに残念。

成功のカギは30リットル以上の土の容量

きゅうり栽培 成功のカギは30リットル以上の土の容量

では、2株を健全に育てるためにはどのような容器を選べば良いのでしょうか。正解は、同じ65cm幅でも深さが30cm以上ある「深型(ディープ)プランター」や「野菜用大型プランター」です。これらは土が30リットル〜40リットル以上入る設計になっており、標準型の約3倍の容量を確保できます。

プランターの種類土の容量(目安)2株栽培の適性
標準的な65cm型約12L〜13L不向き(根詰まり・水切れリスク大)
深型・野菜用65cm型約35L〜40L最適(根が十分に張れる環境)
深型プランターを使うメリット

土の量が多いため保水力が高く、真夏の過酷な水切れリスクが大幅に減る

根が深くのびのびと育つことで、株全体の体力がつき疲れにくくなる

根圏環境が安定するため収穫期間が長くなり、秋口まで長く楽しめる

初心者こそ病気に強い「接木苗」を選ぶべき

きゅうり栽培 初心者こそ病気に強い「接木苗」を選ぶべき

苗売り場に行くと、種からそのまま育った「実生苗(みしょうなえ)」と、根っこの部分だけ別の植物(台木)をつないだ「接木苗(つぎきなえ)」の2種類が並んでいることに気づくでしょう。プランターという限られた過酷な環境で2株育てるなら、少し値段は高くても迷わず「接木苗」を選ぶのが成功への近道です。

接木苗は、台木にカボチャなどの強い植物が使われていることが多く、病気や連作障害への耐性が非常に高いのが特徴です。さらに、根の吸水・吸肥力が強いため、ベランダ特有の温度変化や乾燥にも負けずに育ってくれます。特に「夏すずみ」などの定番品種は、暑さや病気に強く改良されており、初心者の方でも育てやすいと評判です(参照:タキイ種苗公式サイト)。

2株植えるなら「ミニきゅうり」もおすすめ

65cmという限られたスペースで2株を育てると、どうしても葉と葉が重なり合い、日当たりや風通しが悪くなりがちです。そこで、通常のきゅうりではなく「ミニきゅうり」の品種を選ぶのも賢い戦略です。

「ラリーノ」や「リル」といったミニ品種は、実の大きさが10cm〜12cm程度になったら収穫します。実が小さいうちに採るため、株への負担(なり疲れ)が少なく、次々と新しい実をつけてくれるのが魅力です。また、これらは節間(葉と葉の間)が詰まってコンパクトに育つタイプや、葉が比較的小さい品種も多いため、2株並べて植えてもジャングルのようになりにくく、管理がしやすいという大きなメリットがあります。

良い土選びが美味しいきゅうりを作る第一歩

良い土選びが美味しいきゅうりを作る第一歩

容器と苗が決まったら、最後は土選びです。ここをケチって去年の古い土をそのまま使うのは避けましょう。病気の原因菌が潜んでいたり、栄養がなくなっていたりすることが多いからです。必ず新しい「野菜用培養土」を用意してください。

初心者の方は、最初から肥料やpH調整剤(石灰など)がバランスよく配合されているタイプを選ぶと安心です。また、深型プランターは土の量が多い分、自重で下の方が押し固められやすくなります。根が呼吸できるように通気性を確保するため、底には必ず「鉢底石」を敷いてから土を入れるように徹底してくださいね。

収穫量を増やす!栽培管理と毎日のお手入れルーティン

POINT
  • 植え付けは浅植えが鉄則!株間は30cm確保
  • 支柱は「合掌式」か「ネット」で広々と
  • 水切れ厳禁!真夏は朝夕2回の水やりを
  • 最初の実は早めに収穫して株を疲れさせない
  • 肥料切れのサインと追肥のタイミング
  • 整枝で日当たりを確保し病気を防ぐテクニック
  • うどんこ病対策には食品成分のスプレーを

植え付けは浅植えが鉄則!株間は30cm確保

きゅうり栽培 植え付けは浅植えが鉄則!株間は30cm確保

いよいよ苗の植え付けですが、ここで重要なのが「植える深さ」です。きゅうりの茎は過湿に弱いため、深く埋めすぎるとそこから腐ってしまうことがあります。ポットの土の表面が、プランターの土と同じ高さか、あるいは少し高くなるくらいの「浅植え」を心がけましょう。

特に接木苗の場合、つなぎ目を土に埋めないように気をつけてね。埋めてしまうと、穂木から自分の根が出てきてしまって、せっかくの強い台木の効果がなくなっちゃうよ。

2株の配置については、プランターの両端から10〜15cmほど内側に植え穴を作り、株と株の間(株間)を最低でも30cm〜40cm確保します。中央に空間を作ることで風通しを良くし、病気の蔓延を防ぐ効果があります。植え付け後は、風で苗が折れないよう仮支柱を立て、茎を傷つけないよう「8の字」に緩く結んで固定しておきましょう。

支柱は「合掌式」か「ネット」で広々と

きゅうり栽培 支柱は「合掌式」か「ネット」で広々と

きゅうりはつるを長く伸ばして成長するため、しっかりとした支柱が必要です。2株分のつるを65cm幅の上で展開させるには、直立の支柱を1本立てるだけでは不十分で、成長後の重さに耐えられません。

おすすめは、2本の支柱を上部で交差させる「合掌式」にするか、両端に支柱を立てて園芸用ネットを張る「スクリーン仕立て」です。特にネットを使う方法は、つるを左右に誘引して葉を広げやすく、光合成の効率を高めることができます。「あんどん式」も省スペースですが、内部が蒸れやすいため、2株植えの場合はネットや合掌式の方が管理が楽になります。

水切れ厳禁!真夏は朝夕2回の水やりを

水切れ厳禁!真夏は朝夕2回の水やりを

きゅうりの果実は95%以上が水分でできており、大きな葉からは常に水分が蒸発しています。そのため、水切れは生育不良や実の変形に直結する致命的な問題です。プランターは露地栽培に比べて土の絶対量が少ないため、こまめな管理が欠かせません。

水やりの基本ルールとタイミング

梅雨入りから梅雨明けまでは、毎朝1回、鉢底から水が出るまでたっぷりと与える

梅雨明け後の真夏(7月・8月)は、朝と夕方の「1日2回」が必須となる

夕方の水やりは、日没前の涼しくなった時間帯に行い、夜間の水分回復を助ける

また、土の表面に敷き藁(わら)やバークチップを敷いて「マルチング」をすることで、土の乾燥を防ぎ、水やりの手間を減らすことができます。

最初の実は早めに収穫して株を疲れさせない

最初の実は早めに収穫して株を疲れさせない

植え付けからしばらくすると、待望の「一番果(最初の実)」がつきますが、ここで欲張ってはいけません。1本目〜2本目の実は、まだ長さが10cm〜15cmくらいの小さいうちに収穫してしまいましょう。

株がまだ十分に成長していない段階で実を大きくしようとすると、栄養がすべて実に取られてしまい、株自体の成長がストップしてしまう「なり疲れ」を起こします。これから長い期間収穫を楽しむための準備期間と考え、心を鬼にして早採りしてください。

肥料切れのサインと追肥のタイミング

きゅうり栽培 肥料切れのサインと追肥のタイミング

きゅうりは「肥料食い」と呼ばれるほど多くの栄養を消費する野菜です。元肥だけではスタミナ切れを起こすため、一番果が膨らみ始めた頃から追肥(ついひ)をスタートします。

基本的には2週間に1回程度、化成肥料を株元から少し離れた場所に撒き、軽く土と混ぜ合わせます(中耕)。もし、実が曲がったり(曲がり果)、先端が細くなったり(先細り果)してきたら、それは肥料不足のサインです。その場合は、即効性のある液体肥料を水やり代わりに与えて、素早く栄養を補給してあげましょう。

整枝で日当たりを確保し病気を防ぐテクニック

きゅうり栽培 整枝で日当たりを確保し病気を防ぐテクニック

2株を元気に育てていると、葉やわき芽が茂りすぎて、プランター周辺がジャングルのようになってしまうことがあります。これでは内部に光が当たらず、風通しも悪くなって病気の温床になりかねません。そこで必要なのが「整枝(せいし)」です。

具体的には、株元から数えて5節目(葉っぱ5枚目)くらいまでの間に出てくる「わき芽(子づる)」や「雌花」は、すべて早いうちに取り除きます。それより上の節から出る子づるは、葉を1枚か2枚残して先端を摘み取る(摘心)ことで、無駄な伸びを抑えて栄養を実に集中させることができます。また、黄色くなった古い葉や病気の兆候がある葉も、こまめに取り除いてスッキリさせましょう。

うどんこ病対策には食品成分のスプレーを

きゅうり栽培 うどんこ病対策には食品成分のスプレーを

きゅうり栽培で最も悩まされるのが、葉が粉をまぶしたように白くなる「うどんこ病」です。乾燥が続く時期や、肥料(窒素)が多すぎるときに発生しやすくなります。見つけたらすぐに対処しないと、あっという間に全体に広がってしまいます。

もし発生してしまった場合でも、ベランダ菜園なら化学農薬を使いたくないという方も多いでしょう。そんな時は、重曹やお酢を水で薄めた自家製スプレーが効果的です。重曹なら水500ml〜1000mlに対して1g程度を溶かし、初期段階で散布することで菌の繁殖を抑える効果が期待できます

きゅうり2株をプランターで楽しむためのまとめ

  • 標準の65cm容器ではなく土が30L以上入る深型を選ぶ
  • 2株植えるなら病気や環境変化に強い接木苗に投資する
  • 土は古いものを避け新品の野菜用培養土を使用する
  • 植え付け時は深植えせず接木部分を必ず土の上に出す
  • 株間は30cm〜40cm確保し中央に通気スペースを作る
  • 支柱は合掌式やネットを使い葉を広げて光を当てる
  • 水やりは朝たっぷりと行い真夏は夕方の給水も必須
  • 最初についた実は小さいうちに収穫して株の負担を減らす
  • 実が曲がり始めたら肥料不足を疑い即効性のある液肥を使う
  • 下の方のわき芽は早めに取り除き風通しを良く保つ
  • うどんこ病予防には重曹スプレーなどを初期から活用する
  • 毎日の観察で葉の萎れや病気のサインを見逃さない
  • 適切な道具選びと管理でベランダでも大収穫は可能
65cmプランターで3株育てることはできますか?

正直なところ、おすすめできません。深型であっても2株でギリギリのスペースですので、3株植えると根詰まりや日照不足で共倒れする可能性が非常に高いです。欲張らずに2株でしっかりと育てる方が、結果的に収穫量も多くなります。

日当たりが悪くても育ちますか?

きゅうりは日光を好む野菜ですが、真夏の強すぎる西日は苦手です。半日陰でも育つ品種もありますが、基本的にはできるだけ日当たりの良い場所に置いてあげてください。もし日照不足が心配なら、反射シートを利用するのも一つの手です。

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この記事を書いた人

植物が日々成長する姿に癒やされる時間が大好きです。 でも、以前は「なんとなく」で育ててしまい、枯らしてしまったり、余計な道具を買って後悔したり……たくさんの失敗をしてきました。

私の失敗と成功が、あなたの植物ライフを少しでも楽しく、彩り豊かなものにできれば嬉しいです。

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