ラディッシュの育て方!プランターで失敗しない初心者向け栽培ガイド

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ラディッシュの育て方!プランターで失敗しない初心者向け栽培ガイ

こんにちは、園芸屋のフタバです。真っ赤でコロンとした形がとってもかわいいラディッシュ。サラダの彩りにぴったりで、食卓にちょこんとあるだけで、なんだか料理全体が華やかになってテンションが上がりますよね。

「二十日大根」という名前がついている通り、種まきからわずか1ヶ月ちょっとで収穫できるスピード感が魅力で、まさに家庭菜園のデビュー戦にはうってつけの野菜なんです。

「自分で育てた野菜を食べてみたいけど、枯らしちゃったらどうしよう」「ベランダや室内でもちゃんと育つのかな?」と、最初の一歩を踏み出すのに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。実は私も、最初はベランダで何度も失敗して、ひょろひょろのラディッシュしか作れなかった経験があります。

でも、ちょっとしたコツさえ掴めば、誰でもまるでお店で売っているような綺麗なラディッシュが作れるようになるんですよ。この記事では、プランターを使ったラディッシュの育て方や、失敗しないための水やりのタイミング、そして一番の難関である「間引き」のコツについて、私の失敗談も交えながら詳しくお話ししますね。

  • 種まきから1ヶ月で収穫できるラディッシュの魅力
  • プランター栽培で失敗しないための土選びと環境づくり
  • 丸く太らせるための「間引き」と「土寄せ」の重要テクニック
  • アブラムシなどの虫対策と美味しい食べ方
目次

初心者必見!プランターでのラディッシュの育て方準備編

失敗しない種まきの時期と季節ごとの栽培ポイント

ラディッシュをプリッと大きく、元気に育てるためには、いつ種をまくかという「タイミング」が成功の8割を握っていると言っても過言ではありません。

基本的には、真夏の猛暑期と真冬の厳寒期以外ならほぼ一年中いつでも育てられる適応力の高い野菜ですが、初心者さんが失敗せずに、甘くてみずみずしいラディッシュを収穫したいなら、「春」と「秋」が間違いなくベストシーズンですよ。

具体的に言うと、ラディッシュの発芽に適した温度は15℃〜25℃、生育に適した温度は15℃〜20℃とされています。人間が「過ごしやすいな」と感じる季節が、ラディッシュにとっても一番快適なんですね。

栽培シーズンの目安

春まき:3月中旬〜5月頃
気温が上がるにつれてぐんぐん育つので、見ていて楽しい時期です。ただ、5月に入るとアブラムシやアオムシなどの活動も活発になるので、後半は虫対策が必須になります。

秋まき:9月〜10月頃
個人的には一番のおすすめシーズンです!徐々に気温が下がっていく時期なので、害虫の発生が少なくなり、寒さに当たることで糖度が増して甘くなります。プロ顔負けの高品質なラディッシュが狙えますよ。

夏と冬:難易度高め
夏は30℃を超えると、呼吸量が増えてエネルギーを消耗し、根が太りにくくなります。また、辛味成分が強くなりすぎて「辛っ!」となることも。冬は5℃以下になると成長がピタッと止まってしまうので、ビニールトンネルなどの保温対策が必要になります。

特に最近の気候変動の影響で、9月になっても30℃を超える真夏日が続くことがありますよね。「カレンダーではもう9月だから!」と焦って種をまくと、高温障害で芽が出なかったり、出てもすぐに枯れてしまったりすることがあります。

もし残暑が厳しい場合は、無理をせずに種まきを1〜2週間遅らせて、最高気温が安定して25℃を下回るようになってからスタートするのが賢い選択です。天気予報と睨めっこしながら、「今だ!」というタイミングを見極めてくださいね。

必要なプランターのサイズと土選びのコツ

「野菜を育てるなら、やっぱり大きなプランターを買わないといけないのかな?」と心配される方もいますが、ラディッシュに関してはその心配は無用です。

ラディッシュは根が長く伸びる大根とは違い、地表近くで丸く太る性質があるので、深さが15cm程度あれば十分に育ちます。標準的な65cm幅の長方形プランター(レリーフプランター)はもちろん、ベランダの手すりにかけられるようなハンギングプランターや、直径20cm〜30cm(7号〜10号)くらいの植木鉢でも立派に育てられますよ。

もっと手軽に始めたいなら、1リットルの牛乳パックの底にキリで数箇所穴を開けて、簡易プランターとして使うのもアリです。これならキッチンの一角でも育てられますし、お子さんと一緒に実験感覚で楽しむのにもぴったりですよね。

ベランダのスペースが限られていても、小さなプランターや空き容器で始められるのが、ラディッシュ栽培の嬉しいポイントですね。

ただし、プランターよりもこだわってほしいのが「土選び」です。ここだけは妥協しないでください!

ラディッシュの根っこはとてもデリケートで、土の中に小石や未分解の枯れ葉、木の枝などの「異物」が混ざっていると、根が伸びる時に障害物に当たってしまい、形がいびつになったり、「岐根(またね)」と言って足が二本あるような形に変形したりしてしまいます。

初めての方が失敗しないためには、肥料やpH調整剤があらかじめバランスよく配合された、市販の「野菜用培養土」を新しい袋で買ってきて使うのが一番の近道です。新品の培養土はふかふかで清潔なので、病気のリスクも低く、根っこも素直にすーっと伸びてくれます。ホームセンターや100円ショップでも購入できますが、できれば「元肥入り」と書かれているものを選んでくださいね。

もし、以前他の植物を育てていた「古土」を再利用したい場合は、必ず「土の再生処理」を行ってください。古い根っこやゴミをフルイにかけて完全に取り除き、太陽熱消毒をして、市販のリサイクル材や苦土石灰を混ぜて団粒構造を復活させる必要があります。手間はかかりますが、これをサボると生育不良や連作障害の原因になります。

プランターや土の選び方については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

野菜がよく育つ土の作り方!肥料と土づくりの手順を徹底解説

苗ではなく種から育てる理由と品種の選び方

園芸店やホームセンターの園芸コーナーに行くと、春にはトマトやナス、キュウリなどの立派な「苗」がたくさん並んでいますよね。でも、ラディッシュの「苗」が売られているのを見たことがある人は少ないはずです。これには、植物学的な深い理由があるんです。

ラディッシュを含むダイコンの仲間は、「直根性(ちょっこんせい)」という性質を持っています。これは、発芽した直後に太い主根(メインの根っこ)が一本、地中深くまで一気に伸びていく性質のことです。

この主根が将来、私たちが食べる丸い部分になるのですが、もし苗としてポットから抜いて植え替えようとすると、どうしても根の先端が傷ついたり、切れたりしてしまいます。直根性の植物は、主根の先端(成長点)が傷つくと、そこで成長が止まったり、根が複雑に枝分かれしてしまったりするのです。

また、ラディッシュは種まきから収穫までわずか20〜30日しかありません。苗を育てて定植(植え替え)している間に、あっという間に収穫時期が来てしまうため、移植するメリットが時間的にも労力的にも全くないんですね。だからこそ、ラディッシュは「種から育てて、その場所で収穫する(直播き)」のが鉄則なんです。

でも、種から選ぶ楽しみは無限大ですよ!最近は品種改良が進んでいて、見た目も味も個性的な品種がたくさんあります。

おすすめの品種

赤丸二十日大根(コメットなど)
皆さんがイメージする、定番の赤くて丸いラディッシュです。早生性(成長が早いこと)に優れていて、病気にも強いので、初心者さんが最初に選ぶならコレが一番安心です。

紅白(フレンチブレックファスト)
名前の通り、フランスの朝食に出てきそうな、おしゃれな筒状の品種です。上半分が鮮やかな赤、下半分が白のツートンカラーが可愛らしく、食感がシャキシャキしていて美味しいですよ。

カラフルファイブ
赤、白、ピンク、紫、茶色など、いろんな色のラディッシュがミックスされた種です。プランターに並んで生えている様子は花壇のように華やかで、収穫した時の彩りも抜群です。

雪小町(ゆきこまち)
真っ白な丸いラディッシュです。赤丸種に比べて辛味が少なく、マイルドな味わいが特徴なので、辛いのが苦手なお子様にもおすすめです。

100円ショップ(ダイソーやセリアなど)でも、2袋で100円といった手軽な価格で種が手に入ります。まずはパッケージの写真を見て「育ててみたい!」と直感で感じたものを選んでみてくださいね。

ダイソー ・セリアで買える野菜の種|人気のおすすめ種は?育て方と活用術

発芽率を高める種まきの深さと手順

いよいよ種まきです!ここで手を抜くと発芽しなかったり、発芽してもひょろひょろになったりするので、丁寧に行いましょう。ラディッシュの種まき方法は「すじまき(条播き)」が最も管理しやすくておすすめです。

手順1:まき溝を作る

プランターに入れた土の表面を平らにならしたら、支柱や割り箸、あるいは指を使って、一直線に溝を作ります。この溝の深さは「約1cm」が理想です。深すぎると発芽までにエネルギーを使い果たして土から出てこられなくなりますし、浅すぎると種が乾燥して発芽しなかったり、根が浮いて倒れやすくなったりします。指の第一関節くらいを目安にすると分かりやすいですよ。

手順2:種をまく

作った溝の中に、種を1cmくらいの間隔でパラパラとまいていきます。これを「すじまき」と言います。重ならないように丁寧にまくのがコツです。プランターの幅が広ければ(奥行き20cm以上)、溝を2列作って(条間10〜15cm確保)、2列で育てると収穫量が増えてお得です。

ばらまきじゃダメですか?

土の表面全体にパラパラとまく「ばらまき」でも育ちはしますが、発芽後に苗同士が不規則に混み合ってしまい、間引き作業が非常に面倒になります。また、風通しが悪くなって病気の原因にもなりやすいので、初心者さんには整然と並ぶ「すじまき」を強くおすすめします。

手順3:覆土(ふくど)と鎮圧(ちんあつ)

種をまいたら、周りの土を優しく寄せて、種が隠れるように土を被せます(覆土)。そしてここからが重要!土を被せた後、その上から手のひらで軽くギュッギュッと土を押さえてください。これを「鎮圧」と言います

「えっ、土を固めていいの?」と思うかもしれませんが、種と土を密着させることで、土の中の水分が毛管現象によって種にスムーズに供給されるようになります。ふんわり被せただけだと、種と土の間に空洞ができ、種が吸水できずに発芽しない原因になります。このひと手間で発芽率と発芽の揃いが劇的に良くなりますよ。

手順4:水やり

最後に、ハス口の細かいジョウロで、優しくたっぷりと水を与えます。勢いよく水をかけると、せっかくまいた種が流れて固まったり、浮いてきたりするので注意してください。発芽するまでは、絶対に土を乾かさないように管理するのが鉄則です。乾燥しそうな時は、新聞紙や不織布を上からかけて保湿するのも有効なテクニックです。

虫除けに必須となる防虫ネットの使い方

「種をまいて水をやったから、あとは芽が出るのを待つだけ!」…ちょっと待ってください!その前に、もう一つだけ絶対にやっておいてほしい作業があります。それは「防虫ネット」の設置です。

ラディッシュはアブラナ科の野菜です。アブラナ科の植物は、モンシロチョウ(幼虫はアオムシ)、コナガ、アブラムシ、キスジノミハムシといった虫たちにとって、最高のご馳走なんです。

特にモンシロチョウは、可愛い見た目とは裏腹に、柔らかい新芽を見つける能力に長けていて、発芽したばかりの双葉に卵を産み付けに来ます。気づいたら葉っぱが穴だらけで軸しか残っていない…なんて悲劇を防ぐためには、最初から物理的にシャットアウトするのが一番です。

防虫ネットの選び方と張り方

100円ショップやホームセンターで「防虫ネット(寒冷紗)」と「トンネル用支柱(アーチ支柱)」を購入しましょう。ネットの網目のサイズ(目合い)は、1mm以下のものがおすすめです。0.6mm〜0.8mmなら、小さなアブラムシやコナガの侵入も防げます。

ポイントは「隙間を作らないこと」です。プランターの縁とネットの間に少しでも隙間があると、虫はそこから侵入します。洗濯バサミや専用のクリップを使って、ネットをプランターにしっかりと固定し、裾がひらひらしないようにゴム紐などで縛るなどして、完全に密閉空間を作ってください。水やりはネットの上からかけられるタイプのものが多いので、収穫までずっと被せたままでOKです。これが、無農薬できれいなラディッシュを作るための最強の盾となります。

収穫まで徹底解説!ラディッシュの育て方と管理のコツ

根を大きくするための間引きのタイミングと方法

ラディッシュ栽培において、初心者が最も躊躇してしまい、その結果として失敗の原因になりやすい作業ナンバーワン。それが「間引き(まびき)」です。

「せっかく一生懸命お水をあげて芽が出たのに、それを抜いてしまうなんてかわいそう…」「全部育てればたくさん収穫できるんじゃないの?」という気持ち、痛いほどよく分かります。私も最初は「もったいないお化け」が出てきて間引きができず、結果としてヒョロヒョロのカイワレ大根のようなものしか育たなかった苦い経験があります。

でも、断言させてください。美味しいラディッシュを収穫したければ、心を鬼にして間引きを徹底しなければなりません。

植物には、隣の株と葉っぱが触れ合うと「ここは狭いぞ!競争だ!」と感知して、光を求めて上へ上へと伸びようとする性質(避陰反応)があります。ラディッシュでこれが起きると、肝心の根っこに栄養が行かず、茎ばかりがひょろりと伸びる「徒長(とちょう)」という状態になってしまいます。

丸くて太い根っこを作るためには、隣同士が喧嘩しないように十分なスペース(パーソナルスペース)を確保してあげることが不可欠なんです。

間引きのタイミングと具体的な手順

間引きは一度に行うのではなく、成長に合わせて2回に分けて行うのが理想的です。

第1回目:双葉(子葉)が完全に開いた頃

タイミング:
種まきから数日〜1週間後、可愛いハート型の双葉が出揃った頃に行います。

選ぶ基準:
双葉の形がいびつなもの(左右の大きさが極端に違う、ハート型になっていない)、色が異常に濃いまたは薄いもの、虫に食われているもの、そして成長が遅れているものを間引きます。

株間:
隣の株との間隔が3〜4cmになるように調整します。

第2回目:本葉が3〜4枚展開した頃

タイミング:
本葉(ギザギザした大根らしい葉)が3〜4枚出てきた頃です。これが最終選抜になります。

選ぶ基準:
病気の兆候があるものや、徒長して倒れそうなものを間引きます。最もガッチリしていて葉の色つやが良い「エリート株」を残しましょう。

株間:
最終的に5〜6cmの間隔を確保します。ラディッシュの根は直径2〜3cmに太るので、最低でもその倍のスペースがないと窮屈で太れません。

抜かずに「切る」のがプロの技

間引きをする時、指でつまんで「スポッ」と引き抜いていませんか?実はこれ、残したい株にとっては大迷惑なんです。密集している状態で1本を引き抜くと、地中で絡み合っている隣の株の根っこまで一緒に動いてしまい、細い根(吸水根)が切断されてダメージを受けてしまいます。

おすすめの方法は、「地際でハサミでカットする」ことです。これなら残す株の根を傷つけることなく、スムーズに間引きができますよ。眉毛用の小さなハサミなどが使いやすくておすすめです。

間引いた小さな苗(間引き菜)は、立派なスプラウトです!捨てずに洗ってサラダのトッピングにしたり、お味噌汁の具にしたりして食べてあげてください。ピリッとした辛味があって大人の味がしますよ。「捨てる」のではなく「早めの収穫」だと考えれば、間引きへの罪悪感もなくなりますよね。

倒伏を防いで成長を促す土寄せの重要性

間引きが終わった後のプランターを見ると、株の周りがスカスカになって、残された苗がなんとなく心細そうにフラフラしていることがありますよね。特に、少し徒長気味で茎が伸びてしまっている場合、風が吹くとあちこちに倒れてしまいます。

この状態を放置するのはNGです。植物は風で揺さぶられると、そのストレス(機械的刺激)によってエチレンなどの植物ホルモンを出し、成長を抑制したり、根の肥大を止めたりすることがあるからです。そこで重要になるのが「土寄せ(つちよせ)」という作業です。農業用語では「培土(ばいど)」とも呼ばれます。

土寄せのメリットとやり方

土寄せとは、文字通り株の根元に土を寄せてあげることです。これには大きく3つのメリットがあります。

  1. 倒伏防止: 茎を物理的に支えることで、苗が倒れるのを防ぎ、光合成しやすい姿勢を保ちます。
  2. 根の露出防止: ラディッシュは成長すると赤い胚軸部分が地上に出てきますが、さらに下の白い根の部分まで露出してしまうと、乾燥して肌が荒れたり、硬くなったりします。土を寄せることで保湿効果が高まります。
  3. 緑化防止: 赤以外の品種(白いラディッシュなど)の場合、根の肩部分が直射日光に当たり続けると、葉緑体ができて緑色に変色してしまうことがありますが、土寄せでこれを防げます。

【具体的なやり方】
各回の間引きが終わった直後にセットで行います。プランターの空いている部分(条間など)にある土を指でつまみ、株の根元に優しく寄せてあげます。

胚軸(茎と根の間の部分)が少し埋まるくらいまで寄せて、最後に指で軽く押さえて安定させれば完了です。もしプランターの土が減っていて寄せる土がない場合は、新しい培養土を足してあげてもOKですよ(これを「増し土」と言います)。

水やりの頻度と肥料を与えすぎない注意点

「水やり三年」という言葉があるくらい、水やりは奥が深いものです。特にプランター栽培では、自然の雨だけでなく人の手による水分管理がダイレクトに影響します。ラディッシュにおける水やりの合言葉は「メリハリ」です。

失敗しない水やりのルール

基本は「土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと」です。

よくある失敗パターンは、「毎日決まった時間にコップ1杯の水をあげる」というやり方です。これだと、土の表面だけが湿って、肝心の根っこがある鉢底の方はカラカラ…ということになりかねません。

逆に、土がまだ湿っているのに毎日水をあげ続けると、常に土の中が水浸しになり、根っこが呼吸できずに腐ってしまいます(根腐れ)。また、水分過多は徒長の大きな原因にもなります。

  • 発芽〜本葉が出るまで: この時期は乾燥に弱いので、こまめにチェックして湿り気を保ちます。
  • 本葉展開〜収穫まで: 根が伸びてくるので、「乾く」と「潤う」のサイクルを作ります。乾いた時に根は水を求めて伸び、潤った時に吸水して太ります。

肥料は「あげすぎ」に要注意!

野菜を大きくしたい一心で、肥料をたくさんあげたくなる気持ちは分かります。でも、ラディッシュに関しては「追肥(ついひ)は基本不要」と考えてください。

市販の培養土には元肥(もとごえ)が含まれており、ラディッシュのように栽培期間が1ヶ月程度の短い野菜なら、その元肥だけで十分に収穫まで辿り着けます。

特に注意したいのが「窒素(チッソ)」分の過剰摂取です。窒素は葉っぱを大きくする栄養素ですが、多すぎると「葉ボケ(つるボケ)」と言って、葉っぱばかりが巨大化して根っこが全く太らない状態になります。さらに、窒素過多の株はアブラムシにとって最高に美味しい状態になるため、害虫を猛烈に引き寄せてしまいます。

もし、本葉が4〜5枚になっても葉の色が黄色っぽく、成長が極端に遅い場合だけ、規定より薄めた液体肥料を水やり代わりに1回あげる程度で十分です。

根が割れる原因と病気や害虫への対策

収穫を楽しみにしていたのに、いざ抜いてみたらラディッシュがパックリ割れていた…(泣)。これは「裂根(れっこん)」と呼ばれる生理障害です。病気ではありませんが、見た目が悪くなり、割れ目から傷みやすくなります。

なぜ根が割れるの?

最大の原因は「土壌水分の急激な変化」です。

例えば、旅行などで数日間水やりができず、土がカラカラに乾いた状態になったとします。そこで慌てて大量の水をあげると、飢餓状態だったラディッシュは一気に水を吸い上げます。

すると、根の内部の細胞が急激に膨らみますが、外側の皮の成長がそれに追いつかず、耐えきれずにバリッと割れてしまうのです。人間の肌荒れと同じで、常に一定の保湿を心がけることが、きれいな肌のラディッシュを作るコツです。

病気と害虫の対策

ラディッシュは栽培期間が短いので、致命的な病気にかかることは少ないですが、水はけが悪いと「立枯病(たちがれびょう)」などが発生することがあります。プランターの底に鉢底石を入れたり、スノコの上に置いたりして、排水性を確保しましょう。

一方、害虫との戦いは避けられません。防虫ネットをしていても、どこからともなく侵入してくることがあります。

主な害虫特徴と対策
アオムシモンシロチョウの幼虫。葉を猛烈な勢いで食べます。緑色で保護色になっていますが、葉に穴が開いていたら裏側や茎をよく見て、見つけ次第割り箸などで捕獲(テデトール)してください。
アブラムシ新芽や葉の裏にびっしりつきます。数が少なければガムテープでペタペタ取れますが、多い場合は食品成分(でんぷんや油など)由来の、有機JAS規格でも使える安全な殺虫スプレーを使用するのも一つの手です。
コナガ1cmくらいの小さな幼虫が葉の内部に潜り込んだり、葉肉だけを食べたりします。見つけにくいので、やはり防虫ネットでの予防が第一です。

農薬の使用に関しては、必ずラベルに「ハツカダイコン(またはラディッシュ)」という適用作物の記載があるかを確認し、使用回数や収穫前日数を守って正しく使いましょう。詳しくは、農林水産省の農薬コーナーなどの公的情報を参考にしてください。

(出典:農林水産省『農薬コーナー』

収穫の目安となる大きさと葉の活用レシピ

種まきから30日前後、いよいよ収穫の時です!
株元の土が盛り上がり、鮮やかな赤い根の「肩」が見えてきたら収穫のサイン。土を少し指で掘ってみて、直径が2〜3cmくらいになっていればベストタイミングです。

「もっと大きくしたい!」と欲張って収穫を遅らせるのは禁物です。収穫が遅れると、根の中に「ス(鬆)」が入って食感がスカスカになったり、繊維が硬くなって辛味が強すぎたりします。試しに一番大きそうなものを1本抜いてみて、大きさを確認してみるのが確実ですよ。

収穫後の処理と保存

収穫したら、その場ですぐにハサミで「葉」と「根」を切り離してください。大根と同じで、葉っぱがついたままだと、根の水分や養分が葉の方に吸い取られてしまい、あっという間に根がシワシワになってしまいます。

乾燥を防ぐため、洗って水気を拭き取り、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れれば、数日はパリッとした食感が楽しめます。

捨てるところなし!おすすめの食べ方

ラディッシュは根っこだけでなく、葉っぱも栄養満点の緑黄色野菜です。ビタミンCやβカロテン、カルシウムなどが豊富に含まれています。

フタバのおすすめレシピ

根(Root):
まずは生のままスライスしてサラダに。氷水に放つとパリッパリになります。私のお気に入りは「甘酢漬け」。お酢につけるとアントシアニンが反応して、全体が鮮やかなピンク色に染まり、お弁当の隙間埋めにも最高です。

葉(Leaf):
少しトゲトゲしているので生食より加熱がおすすめ。細かく刻んでごま油で炒め、醤油と鰹節で味付けした「ラディッシュの葉ふりかけ」は、ご飯が止まらなくなる美味しさです!お味噌汁の具にすれば、無駄なく美味しくいただけます。

まとめ:ラディッシュの育て方のポイント

最後まで読んでいただきありがとうございます。プランターひとつで始められるラディッシュ栽培、意外と奥が深くて面白そうだなと思っていただけたら嬉しいです。最後に、失敗しないための重要ポイントをまとめておきますね。

  • 種まきは春(3〜5月)と秋(9〜10月)の穏やかな気候の時がベスト
  • プランターは深さ15cmでOK。土は清潔な「野菜用培養土」を使う
  • 「直根性」なので苗作りはせず、プランターに直接種をまく(すじまき)
  • 種まき直後から防虫ネットをかけて、アオムシやアブラムシを防ぐ
  • 間引きは2回行い、最終的に株間5〜6cmを確保する(これ絶対!)
  • 間引き後は必ず「土寄せ」をして、株を安定させる
  • 水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと。過湿と乾燥の繰り返しは避ける
  • 元肥入りの土なら追肥は不要。肥料のあげすぎは失敗のもと
  • 直径2〜3cmになったら、「ス」が入る前に早めに収穫する
  • 収穫後はすぐに葉を切り落とし、葉も根も美味しくいただく

ラディッシュは、種をまいてから収穫までの期間が短いので、結果がすぐに見えてモチベーションが続きやすい野菜です。もし今回失敗したとしても、すぐに種をまき直してリベンジできるのも良いところですよね。

自分で育てた真っ赤なラディッシュを収穫する瞬間の喜びは、何にも代えがたいものがあります。ぜひ、今度の週末にホームセンターや100円ショップで種を手に取って、家庭菜園の第一歩を踏み出してみてくださいね。皆さんのラディッシュが大豊作になりますように!

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この記事を書いた人

植物が日々成長する姿に癒やされる時間が大好きです。 でも、以前は「なんとなく」で育ててしまい、枯らしてしまったり、余計な道具を買って後悔したり……たくさんの失敗をしてきました。

私の失敗と成功が、あなたの植物ライフを少しでも楽しく、彩り豊かなものにできれば嬉しいです。

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