こんにちは、園芸屋のフタバです。
「スーパーで大葉を買うと、10枚で100円くらいするのに、使いきれずに冷蔵庫で黒くしてしまった…」そんな経験、ありませんか?
実は、家庭菜園の中でもトップクラスの「高コスパ野菜」こそがシソ(大葉)なんです。私自身、最初は「薬味なんてわざわざ育てなくても…」と思っていましたが、プランターでの育て方を覚えてからは、夏の食卓が変わりました。冷奴、そうめん、手巻き寿司。必要な時に、必要な分だけ、ベランダから摘みたての香り高い大葉を収穫できる贅沢は、一度味わうとやめられません。
しかも、シソは一株あればひと夏で数百枚の収穫も夢ではありません。種から育てるべきか、苗から始めるべきか。最適な植える時期や土の選び方、そして意外と知らない「摘心」という収穫量を増やすテクニックまで。今回は、初心者の方でも失敗なく、柔らかくて美味しい大葉をたくさん収穫するためのノウハウを、私の失敗談も交えながら徹底的に解説していきます。
- プランター1つで数百枚収穫できる圧倒的な経済的メリット
- 日陰でも育つ特性を活かした、ベランダ菜園での置き場所選び
- 収穫量を劇的に倍増させる「摘心(てきしん)」の具体的テクニック
- 無農薬で安全に楽しむための虫対策と病気予防のコツ
初心者も安心なシソ(大葉)の育て方

- プランター栽培に適した土と道具の準備
- 種まきの時期と発芽させるコツ
- 失敗しない苗の選び方と植え付け手順
- 室内でも育つ日当たりと置き場所
- 枯らさないための正しい水やりの頻度
プランター栽培に適した土と道具の準備
シソ栽培を成功させるための第一歩は、適切な環境づくりから始まります。「たかがシソ」と侮って、庭の土を適当にプランターに入れてしまうと、水はけが悪かったり酸性度が強すぎたりして、うまく育たないことがよくあります。
根を深く張らせるプランター選び
まずプランター選びですが、シソは地上部の成長に合わせて、地下でも根を深く広く張ろうとする性質(直根性)を持っています。根が十分に張れないと、地上部の葉も大きく育たず、すぐに老化して硬くなってしまいます。
そのため、小さな植木鉢よりも、ある程度土の容量が入る容器を選びましょう。
- 標準プランター(幅60cm・深さ20cm以上):3株〜4株の栽培に最適です。家族でたっぷり楽しむならこのサイズがベストです。
- 8号鉢(直径24cm程度):1株をじっくり大きく育てるのに向いています。コンパクトに楽しみたい方におすすめです。
初心者には「培養土」が絶対おすすめ
次に土選びです。シソは酸性土壌を嫌うため、日本の雨ざらしの土壌(酸性になりがち)をそのまま使う場合は、苦土石灰などでpH調整をする必要があります。でも、これって初心者さんには少しハードルが高いですよね。
そこで、私が強くおすすめするのは、ホームセンターや園芸店で売られている「野菜用培養土」です。これにはあらかじめ以下のメリットがあります。
pH(酸度)がシソに適した弱酸性〜中性に調整済み。
初期生育に必要な肥料(元肥)が配合されている。
通気性と保水性のバランスが良く、根腐れしにくい。
もしご自身で土をブレンドしたいという中級者の方は、「赤玉土(小粒)6:腐葉土4」の割合を目安に混ぜてみてください。シソは湿り気のある環境を好むため、一般的な野菜よりも腐葉土を少し多めにして、保水性を高めてあげるのがコツです。
100均アイテムでも始められる?
最近では100円ショップの園芸コーナーも非常に充実しています。プランター、鉢底石、培養土、そして種まで揃えることができます。「まずは低コストで試してみたい」という方は、100均アイテムを活用するのも賢い選択です。ただし、土の量は生育に直結するので、あまり小さな容器を選ばないように注意してくださいね。
種まきの時期と発芽させるコツ
「種から育てると愛着が湧く」という方も多いですが、シソの種まきにはいくつか重要なルールがあります。ここを間違えると、「いつまで経っても芽が出ない…」という悲しい結果になりかねません。
種まきのベストタイミング
シソの発芽適温は20℃〜25℃と、比較的高めです。関東以西の平地であれば、桜が散って八重桜が咲く頃、具体的には4月中旬から5月が適期となります。早まって3月の寒い時期にまいても、発芽しなかったり、発芽しても寒さで成長が止まってしまったりするので、十分に暖かくなるのを待つのが正解です。
【最重要】土はかぶせない!光発芽種子の秘密
これが最も失敗しやすいポイントです。シソの種は「光発芽種子(ひかりはつがしゅし)」と呼ばれ、発芽のスイッチが入るために光を必要とします。
一般的な野菜の種のように、指で穴を開けて種を埋め、上から土をしっかりかぶせてしまうと、光が遮断されてしまい、種は「まだ土の中深くにあるから、発芽するのは危険だ」と判断して眠り続けてしまいます。
正しい種まきの手順:
- プランターの土を平らにならし、たっぷりと水をかけて湿らせておく。
- 種をパラパラと土の表面にまく。
- 土はかぶせない(覆土しない)。または、ごくごく薄く土をかける程度にする。
- 手のひらで軽く土の表面を押さえ(鎮圧)、種と土を密着させる。
- 発芽するまでは、霧吹きなどで優しく水やりをし、絶対に乾燥させない。
発芽率を上げる裏技
シソの種は皮が硬く、水を吸いにくい性質(硬実種子)があります。そのため、まく前日に種をガーゼなどに包み、一晩水に浸しておくと、種が水を吸って目覚めやすくなり、発芽率がグンとアップします。ちょっとした手間ですが、効果は絶大ですよ。
発芽して本葉が出てきたら、混み合っている部分を間引きます。
もったいないと感じるかもしれませんが、最終的に1株を大きく育てるためには、心を鬼にして元気な苗を残し、他はハサミで根元からカットしましょう。
間引いた小さな芽(芽ジソ)も、お刺身のツマやサラダとして美味しくいただけます。
失敗しない苗の選び方と植え付け手順
「種まきは難しそう…」「すぐに収穫を楽しみたい!」という方には、苗からの栽培が断然おすすめです。5月頃になるとホームセンターや園芸店にシソの苗が並び始めます。
良い苗を見極めるチェックリスト
お店に並んでいる苗ならどれでも同じ、というわけではありません。元気な苗を選ぶことが、その後の収穫量を左右します。以下のポイントをチェックしてみてください。
- 茎の太さ:ひょろひょろと細長いものではなく、太くてガッチリしているもの。
- 節の間隔:葉と葉の間(節間)が短く詰まっているもの。「徒長(とちょう)」していないもの。
- 葉の色:濃い緑色をしていて、ツヤがあるもの。黄色っぽくなっているものは肥料切れや根痛みの可能性があります。
- 病害虫の有無:葉の裏を必ずチェック!小さな虫(アブラムシなど)や、白い粉、斑点がないか確認しましょう。
植え付けの手順と活着のコツ
苗を購入したら、できるだけ早くプランターに植え付けてあげましょう。
- 吸水処理:植え付けの1時間ほど前に、苗が入ったポットごとバケツの水に浸し、根鉢(根と土の塊)にたっぷりと水を吸わせておきます。
- 植え穴の準備:プランターの土に、ポットの大きさと同じくらいの穴を掘ります。複数の苗を植える場合は、株間を20cm〜30cm空けましょう。狭すぎると風通しが悪くなり、病気の原因になります。
- 植え付け:ポットから苗を取り出す際は、茎を引っ張らず、ポットの底穴を指で押して優しく取り出します。シソは根が傷つくのを嫌うので、根鉢を崩さないようにそっと穴に入れ、周りから土を寄せて安定させます。
- 深植え・浅植えに注意:ポットの土の表面と、プランターの土の表面が同じ高さになるように植えます。深すぎると茎が腐る原因になり、浅すぎると根が乾いてしまいます。
- たっぷりの水やり:最後に、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与え、土と根をなじませます。
植え付け直後はまだ根が新しい土に馴染んでいないため、強い風や直射日光で萎れやすいです。数日間は明るい日陰で様子を見てあげると、スムーズに「活着(根付くこと)」します。
室内でも育つ日当たりと置き場所
野菜作りというと「日当たり一番!」と考えがちですが、シソに関しては少し事情が異なります。実は、シソは「半日陰(はんひかげ)」を好む数少ない野菜の一つなのです。
なぜ「半日陰」が良いのか?
もちろん植物なので光合成のために日光は必要です。しかし、真夏の強烈な直射日光に長時間当たり続けると、シソは自らを守るために葉の皮(クチクラ層)を厚く発達させます。その結果、葉がゴワゴワと硬くなり、香りも強すぎてえぐみが出てしまうのです。
私たちが求めているのは、スーパーで売っているような「柔らかくて口当たりの良い大葉」ですよね。そのためには、以下のような場所がベストポジションです。
- 午前中だけ日が当たり、午後は日陰になる場所
- 木漏れ日が差すような明るい日陰
- レースのカーテン越しの窓辺(室内栽培の場合)
ベランダ栽培の注意点
マンションのベランダなどで育てる場合、コンクリートからの照り返し熱にも注意が必要です。プランターをコンクリートの床に直置きすると、熱で根が煮えて傷んでしまいます。
レンガやスノコ、プランタースタンドなどを使って、床から少し浮かせて設置することで、通気性を確保しつつ熱のダメージを防ぐことができます。また、室外機の風が直接当たる場所は、極度の乾燥を引き起こすので絶対に避けましょう。
日当たりが悪くて野菜栽培を諦めていた方も、シソなら北側のベランダでも十分に育つ可能性があります。他にも日陰に強い野菜はありますので、興味のある方は以下の記事も参考にしてみてください。
枯らさないための正しい水やりの頻度
「シソ栽培の失敗原因ランキング」を作るとしたら、間違いなく1位になるのが「水切れ」です。シソはとにかく水が大好きで、乾燥にめっぽう弱い植物です。
一度しおれると戻らない?
トマトなどは多少しおれても水をあげれば復活しますが、シソの場合、深刻な水切れを起こしてチリチリになってしまった葉は、その後いくら水をあげても元の瑞々しい状態には戻りません。葉の細胞が壊れて硬化してしまうのです。
季節ごとの水やりの目安
基本は「土の表面が乾きかけたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと」です。「乾いたら」ではなく「乾きかけたら」という少し早めのタイミングがポイントです。
- 春・秋:1日1回、朝にたっぷりと。天気が悪い日は土の湿り気を見て判断します。
- 夏(7月〜8月):蒸散量が非常に多いため、朝と夕方の1日2回の水やりが必要になることが多いです。昼間の暑い時間帯に水をやると、鉢の中でお湯になって根を傷めることがあるので、涼しい時間帯に行いましょう。
プロも実践する「葉水(はみず)」の効果
株元への水やりだけでなく、霧吹きやホースのシャワーで、葉の裏表に直接水をかける「葉水」も非常に効果的です。
これには2つの大きなメリットがあります。
- ハダニの予防:シソの大敵である「ハダニ」は乾燥を好み、水に弱い性質があります。毎日葉水をすることで、物理的にハダニを洗い流し、繁殖を防ぐことができます。
- 温度を下げる:気化熱によって葉の表面温度を下げ、真夏の高温ストレスを和らげる効果があります。
美味しい大葉を作るためには、水やりは「作業」ではなく「毎日のスキンシップ」だと思って、こまめに観察してあげてくださいね。
長く楽しむシソ(大葉)の育て方と収穫


- 葉を柔らかく保つ肥料の与え方
- 収穫量を劇的に増やす摘心の方法
- 害虫被害を防ぐ虫対策のポイント
- 病気の原因となる風通しと剪定
- 美味しい収穫のタイミングと保存方法
- 翌年も楽しむこぼれ種の活用法
- シソ(大葉)の育て方における重要点まとめ
葉を柔らかく保つ肥料の与え方
シソは生育期間中、次々と新しい葉を作り出すため、非常に多くのエネルギーを消費します。農家さんの間では「肥料食い」と呼ばれるほどです。水やりと同じくらい、適切な肥料管理(追肥)が、長く柔らかい葉を収穫し続けるための鍵となります。
追肥のタイミングと方法
植え付け時に元肥入りの培養土を使っていれば、最初の1ヶ月ほどは肥料を与える必要はありません。追肥を開始する目安は、草丈が15cm〜20cmほどに育ち、本葉が10枚くらいになった頃です。
- 液体肥料:即効性があります。1週間〜10日に1回、水やりの代わりに規定の倍率(通常は500倍〜1000倍)に薄めて与えます。プランター栽培では使いやすくおすすめです。
- 固形肥料(化成肥料など):緩効性(ゆっくり効く)です。2週間〜3週間に1回、株元から少し離れた場所にパラパラとまき、土と軽く混ぜて馴染ませます。
肥料切れと与えすぎのサイン
シソは素直な植物なので、肥料の状態が葉に現れます。
肥料不足のサイン(欠乏症)
下の方の葉から黄色くなって落ちてくる。葉の色が全体的に淡い黄緑色になる。新しい葉が小さくなり、成長が止まる。
肥料過多のサイン(過剰症)
葉の色が濃すぎる暗緑色になる。葉がゴワゴワして内側に丸まる。食べてみると「えぐみ」が強い。アブラムシが大量に発生する。
特に窒素分が多すぎると、美味しくないだけでなく、虫を呼び寄せる原因にもなります。「過ぎたるは及ばざるが如し」で、パッケージに記載された規定量を守ることが大切です。
収穫量を劇的に増やす摘心の方法
ここが今回の記事の中で一番のハイライトかもしれません。初心者の皆さんが最も躊躇しがちで、しかし収穫量を数倍に跳ね上げるためのプロのテクニック、それが「摘心(てきしん)」です。
なぜ「切る」と「増える」のか?
植物には「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」という性質があり、茎の先端にある芽(頂芽)が優先的に成長ホルモンを使い、脇から出る芽(脇芽)の成長を抑え込んでいます。つまり、そのまま放っておくと、ひょろひょろと背ばかり高くなり、枝数が増えません。
そこで、あえて成長点である先端を切り落とすことで、この抑制を解除してあげます。すると、行き場を失ったエネルギーが脇芽に回り、下の方の葉の付け根から一斉に新しい枝が伸び始めるのです。
具体的な摘心の手順
- 時期:草丈が30cm程度になり、本葉が10枚以上展開した頃。
- 場所:下から数えて3〜4節目の少し上で、主茎(メインの太い茎)を清潔なハサミでバッサリと切り取ります。
- その後:切り取った下の節から、2本の元気な脇芽が伸びてきます。これが新しい主枝となり、単純計算で枝の数が2倍になります。
「せっかく伸びたのに切るなんて可哀想…」と思うかもしれませんが、これをやることで株が横にこんもりと広がり、結果的にひと夏で収穫できる葉の総数が圧倒的に増えます。切り取った先端部分は、もちろん柔らかくて美味しい大葉としていただけますので、勇気を出してチョッキンしてください!
害虫被害を防ぐ虫対策のポイント
香りの強いシソは、虫除け(コンパニオンプランツ)として使われることもありますが、同時にシソ自体を好む害虫も存在します。特にプランター栽培で遭遇しやすい「三大害虫」とその対策を知っておきましょう。
| 害虫名 | 特徴 | 効果的な対策 |
|---|---|---|
| ハダニ | 葉の裏につき、養分を吸う。葉の表面に白いカスリ状の斑点が出る。クモの巣のような糸を張ることも。 | 水に弱いので、毎日の「葉水」が最強の予防策。大量発生したら、食品成分(デンプンなど)由来の薬剤で窒息させる。 |
| アブラムシ | 新芽や茎にびっしりと群生し、汁を吸う。ウイルス病を媒介することもある。 | 見つけ次第、粘着テープでペタペタ取る。または牛乳を水で薄めたスプレーを吹きかけ、乾燥して縮む膜で窒息させる。 |
| ヨトウムシ | 夜行性のイモムシ。昼間は土の中に隠れ、夜になると出てきて葉を暴食する。葉に大きな穴が開く。 | 株元の土を軽く掘り返して隠れている幼虫を見つけ出し、捕殺する。食害された跡を見逃さないことが重要。 |
ベニフキノメイガにも注意
もう一つ、シソ特有の害虫に「ベニフキノメイガ」という蛾の幼虫がいます。葉を糸で綴り合わせて巻き込み、その中で葉を食べます。葉がくるっと巻かれていたり、黒いフンが落ちていたら要注意。巻かれた葉の中に幼虫がいるので、葉ごと取り除いて処分します。
家庭菜園、特に生で食べる大葉には、できるだけ化学農薬を使いたくないですよね。防虫ネットをかけたり、お酢や焼酎、トウガラシなどを混ぜた自家製の自然農薬スプレーを活用したりして、こまめに観察・対処するのが一番の近道です。
病気の原因となる風通しと剪定
シソが病気になる原因の多くは、ジメジメとした「湿気」と「風通しの悪さ」にあります。特に日本の梅雨時期は要注意です。
葉が茂りすぎてジャングルのようになると、株の内側に空気が滞留し、「さび病(葉裏にオレンジ色の斑点ができる)」や「うどんこ病」が発生しやすくなります。
思い切った「整枝(せいし)」を
病気を防ぎ、健全な成長を促すために、以下の剪定(整枝)を行いましょう。
- 下葉かき:株元の土に近い葉は、水やりの泥はねで病原菌が付きやすいため、早めに全て取り除きます。株元をスッキリさせることで風通しも良くなります。
- 間引き剪定:枝が混み合っている箇所は、内側に向かって伸びている枝や、日光が当たらずひょろひょろしている細い枝を根元からカットします。
「風通しを良くする」ことは、光を株全体に行き渡らせることにも繋がり、結果として光合成効率が上がって葉の質も向上します。
美味しい収穫のタイミングと保存方法
さて、いよいよ収穫です。美味しい大葉を味わうためのベストなタイミングと、鮮度を保つ秘訣をご紹介します。
収穫のルール
草丈が30cmを超え、本葉が10枚以上になったら収穫スタートです。基本的には、「下の方にある大きく育った葉」から順に収穫していきます。
ハサミを使い、葉と茎をつなぐ柄(葉柄)の付け根からきれいに切り取ります。手でちぎると茎の皮が剥けてそこから傷みやすくなるので、道具を使うのがベターです。また、一番上の若い葉を採りすぎると成長が止まってしまうので、上部の葉は残しながら、下から順に採っていくのが長く楽しむコツです。
鮮度をキープする保存術
大葉は収穫した瞬間から乾燥による劣化が始まります。「すぐに使わないけれど大量に収穫した」という場合は、以下の方法で保存しましょう。
瓶やコップに1〜2cmほど水を入れます。
大葉の軸(茎)の部分だけが水に浸かるようにして、花束のように立てて入れます。
葉の部分が水に浸かると腐りやすいので注意してください。
上からふんわりとラップやビニール袋をかぶせ、乾燥を防いで冷蔵庫の野菜室へ。
3日に1回ほど水を替えれば、驚くほど長持ちします。
さらに大量にある場合は、「大葉の醤油漬け(ニンニク醤油やごま油に漬け込む)」や「塩漬け」にすると、ご飯が止まらない最強のお供になりますよ。
翌年も楽しむこぼれ種の活用法
シソ栽培の醍醐味の一つに、「リサイクル栽培(こぼれ種)」があります。シソは非常に生命力が強く、秋に花が咲いて種ができると、その種が地面に落ちて冬を越し、翌年の春に勝手に芽を出してくれることが多いのです。
無限シソ栽培のサイクル
プランターの土を冬の間もそのままにしておくと、4月〜5月頃に小さな芽がたくさん出てきます。これを間引いて育てれば、新たに種や苗を買わなくても、半永久的にシソ栽培を楽しむことができます。
【注意】交雑のリスク
ただし、一点だけ注意が必要です。もし「青ジソ(大葉)」と「赤ジソ」を近くで育てていて、両方に花を咲かせてしまった場合、虫たちが花粉を運んで「交雑(こうざつ)」してしまうことがあります。
交雑した種から育ったシソは、葉の表が緑で裏が紫といった中途半端な色になったり、シソ特有の良い香りが失われてしまったりすることがあります。美味しい大葉を確実に楽しみたい場合は、赤ジソとは離して育てるか、こぼれ種には頼らずに毎年新しい種や苗を購入するのが確実です。
ちなみに、シソの生産量日本一を誇る愛知県などの産地では、品質を保つために徹底した管理が行われています。私たち家庭菜園でも、プロの知恵を少し借りることで、より美味しい大葉を作ることができます。詳細な栽培データや産地の取り組みについては、農畜産業振興機構のレポートなども参考になります。
(出典:農畜産業振興機構『今月の野菜:しそ』)
シソ(大葉)の育て方における重要点まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。プランターで美味しい大葉をたくさん収穫するための重要ポイントを振り返りましょう。
- 土作り:初心者には調整済みの「野菜用培養土」がベスト。プランターは深さのあるものを選ぶ。
- 種まき:シソは光発芽種子なので、土は絶対にかぶせない(またはごく薄く)。
- 置き場所:直射日光カンカン照りよりも、葉を柔らかくする「半日陰」が特等席。
- 水やり:乾燥は大敵。土が乾きかけたらたっぷりと。毎日の「葉水」でハダニも予防。
- 摘心:草丈30cmで主茎をカット。脇芽を増やして収穫量を倍増させる。
- 肥料:肥料食いなので、葉色を見ながら定期的に追肥を忘れずに。
- 剪定:下葉かきと間引きで風通しを良くし、病気を防ぐ。
- 保存:軸だけを水に浸ける「水挿し保存」で、いつでもシャキシャキ。
自分で育てた採れたての大葉の香りは、スーパーで買うものとは比べ物にならないほど豊かです。ぜひ、今年の夏はプランターいっぱいの大葉で、爽やかな食卓を楽しんでみてくださいね。










