「さやえんどう、お家で採れたら最高だけど、私にできるかな…?」
そんなふうに、最初の一歩が踏み出せずにいませんか?その気持ち、すごくよく分かります。でも大丈夫ですよ!実はさやえんどうって、プランターでも驚くほど立派に育つんです。
この記事では、みなさんが特に悩みやすい「種と苗、どっちがいいの?」という疑問から、意外と知らない「肥料のタイミング」、そして一番美味しい「食べごろ」の見極め方まで、園芸屋の視点でやさしく解説していきます。
もちろん、誰もが嫌がる「虫」や「病気」への対策や、「スーパーで買うより本当にお得なの?」という気になるコスパの話もしっかりお伝えしますね。一緒に美味しいさやえんどうを育ててみましょう!
- プランターでもたっぷり収穫できる栽培のコツ
- 初心者さん向きの品種と、失敗知らずの種まき時期
- 冬越しや虫トラブルを未然に防ぐプロの技
- スーパーより断然お得!コスパと鮮度の嬉しい秘密
失敗しないさやえんどうの育て方と準備

- つるあり等の品種選びとプランターの準備
- 種からか苗からかと植える時期のポイント
- 酸度調整など栽培に適した土作りの基本
- 初心者でも失敗しない種まきの手順
つるあり等の品種選びとプランターの準備
さあ、栽培を始めよう!と思ったときに最初に迷うのが「どれを選べばいいの?」ですよね。実はさやえんどうには「つるあり」と「つるなし」という2つのタイプがあって、ここを間違えると「ベランダが大変なことに!」なんてことも…。まずはご自宅のスペースに合わせて、無理のない品種を選ぶことが成功への近道ですよ。
つるあり種
背丈が2m近くまでぐんぐん伸びる元気なタイプです。長い支柱やネットの準備が必要ですが、その分、収穫できる期間が長くて量もたっぷり!「場所はあるから、とにかくたくさん食べたい!」という方にはこちらがおすすめです。
つるなし種
背丈が60〜80cmくらいで止まってくれる、コンパクトなタイプです。背が低いから風で倒れる心配も少なくて、大掛かりなネットもいりません。「ベランダで手軽に楽しみたい」という方にはピッタリですね。
花の色(赤花・白花)
赤い花が咲く品種は、昔からあるタイプで寒さや病気に強くて育てやすいと言われています。白い花の品種は、見た目も可愛らしくて、実が柔らかく上品な味わいが特徴です。
次にプランターですが、ここだけはちょっとこだわってほしいポイントがあります。さやえんどうは、根っこを真下に深〜く伸ばす性質があるんです。なので、浅いプランターだと根っこが窮屈でかわいそうなことに…。
元気に育ってもらうためにも、深さが20cm以上、できれば30cmくらいある「深型プランター」を用意してあげてくださいね。一般的な65cm幅のプランターなら、株と株の間を15〜20cmくらい空けて、2〜3箇所(合計4〜6本くらい)育てられますよ。底には鉢底石を敷いて、水はけを良くしてあげるのも忘れずに!
種からか苗からかと植える時期のポイント
「種から育てるのと苗から育てるの、どっちが正解?」これ、本当によく聞かれる質問です。それぞれ良いところがありますが、ご自身の「園芸レベル」に合わせて選ぶのが一番安心かなと思います。
お財布事情だけで言えば、やっぱり「種から」が断然お得!数百円で何十株も育てられますからね。でも、種まきから芽が出るまでの期間って、鳥に狙われたり、お水をあげすぎて腐っちゃったりと、意外とトラブルが多い時期でもあるんです。
- 初心者は種と苗、どっちが良い?
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初めての方なら、私は迷わず「苗からの栽培」をおすすめします!
ホームセンターなどで売られている元気な苗を買ってくれば、一番難しい「発芽までの期間」をパスできるので、失敗する確率がグッと下がりますよ。 - 種から挑戦する場合の注意点は?
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もし種から頑張るなら、気温(18〜20℃くらい)をチェックすることと、鳥よけネットを必ずかけることが大切です。あと、古い種は芽が出にくいので、なるべく新しい種を使ってあげてくださいね。
そして一番大事なのが「いつ植えるか」です。関東より西の暖かい地域なら、「秋まき」が基本。カレンダーで言うと10月中旬〜11月中旬くらいですね。
ここでよくある失敗が、「早く食べたい!」と焦って9月にまいてしまうこと。さやえんどうは、小さな赤ちゃん苗(本葉2〜3枚)のときが一番寒さに強いんです。年内に大きく育てすぎちゃうと、冬の寒さに耐えられなくて枯れてしまうことも…。「小さく育てて冬を越す」、これが春に笑うための合言葉ですよ!寒い地域の方は、春になって雪が解けてからまいてくださいね。
酸度調整など栽培に適した土作りの基本
美味しい野菜作りは、やっぱり「土作り」から。さやえんどうは根っこが繊細なので、居心地の良い土を用意してあげることがすごく大切なんです。
特に気をつけたいのが「土の酸度(pH)」。ちょっと難しい言葉ですが、要は「酸っぱい土が苦手」ってことなんです。日本の雨は酸性なので、放っておくと土は自然と酸性になってしまいます。そうなると、根っこが傷んだり、栄養を作ってくれる仲良しの菌(根粒菌)が働けなくなったりしちゃうんです。
プランターなら、市販の「野菜用培養土」を新しい袋で買うのが一番手軽で失敗がありません。最初から酸度が調整されていて、肥料も入っているから、袋を開けてすぐに植えられます。プランター栽培におすすめの土や選び方については、こちらの記事でも詳しくお話ししているので、よかったら覗いてみてくださいね。
もし畑の土や古い土を使うなら、種まきの2週間前までに「苦土石灰(くどせっかい)」をパラパラと混ぜて、酸度を調整してあげましょう。目安は土1リットルに1〜2gくらいです。
あと、さやえんどうは「連作障害」といって、同じ場所(同じ土)で続けて育てると嫌がる野菜の代表格なんです。一度育てた土は、最低でも3〜5年は休ませるか、しっかりリサイクル処理をしてあげてくださいね。(出典:農林水産省『施肥基準等(さやえんどう)』)
初心者でも失敗しない種まきの手順
土の準備ができたら、いよいよ種まきです!ここでは、プランターに直接まく「直まき」の手順を、分かりやすく紹介しますね。
| Step | 手順 | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 穴をあける | 湿らせた土に、指や瓶の底で深さ2cmくらいのくぼみを作ります。 | 深すぎると芽が出にくいし、浅すぎると乾いちゃうので「2cm」がベスト! |
| 2. 種をまく | 1つの穴に3〜4粒ずつ、種がくっつかないように離してまきます。 | 芽が出ない種もあるかも…と思って、少し多めにまくのがコツです。 |
| 3. 土を被せる | 周りの土を優しく被せて、手のひらでギュッと押さえます。 | 種と土を密着させると、種がお水を吸いやすくなるんですよ。 |
| 4. 水やり | ジョウロのハス口を使って、種が流れないように優しくたっぷりお水をあげます。 | これ以降は、土の表面が乾くまでお水は控えめに! |
ここで一つ、すごーく大事な注意点があります!お豆の種って、芽が出るときにたくさんの空気を吸うんです。だから、毎日お水をあげすぎて土がずっとビチャビチャだと、息ができなくて腐っちゃう(お豆が煮える、なんて言います)ことがあるんです。芽が出るまでは「土が乾いたらあげる」くらいで大丈夫ですよ。
それから、芽が出たばかりの柔らかい葉っぱは、鳥たちにとって最高のご馳走なんです。「朝起きたら茎だけになってた…(泣)」なんて悲劇を防ぐために、種をまいたらすぐにネットや不織布をかけて、物理的にガードしてあげてくださいね。これが一番確実な守り方です!
収穫まで楽しむさやえんどうの育て方


- 支柱立てや誘引など冬越しの栽培管理
- 追肥のタイミングとおすすめの肥料
- 病気や害虫などトラブル対策と予防法
- 食べごろを見極めてたくさん収穫するコツ
- スーパーより安いかコスパと経済性を検証
支柱立てや誘引など冬越しの栽培管理


秋に種をまくと、さやえんどうは寒い冬の間、じっと春を待ちます。この時期に私たちがしてあげられる一番のことは「防寒対策」です。冷たい風が当たり続けると葉っぱが枯れちゃうので、プランターの北側に風よけを立てたり、不織布をふんわりかけてあげたりしましょう。
あと、寒い朝に霜柱が立つと、根っこが持ち上げられて切れちゃうことがあるんです。株元にワラや腐葉土を敷いてあげる「マルチング」をして、根っこを暖かく守ってあげてくださいね。
そして春が来て、つるが伸び始めたら(背丈が20cm〜30cmを超えたら)、すぐに支柱を立ててあげましょう!
つるあり種の場合
1.8m〜2mくらいの長い支柱を立てて、ネットを張ります。つるは自分で絡みつきますが、最初は風で振り回されないように、麻紐で「8の字」に優しく結んで、ネットの方へ誘導してあげてください。
つるなし種の場合
70〜90cmくらいの短い支柱でOKです。ネットはいりませんが、実がなると重くなるので、支柱の周りに紐をぐるりと張って、倒れないように支えてあげると安心ですよ。
追肥のタイミングとおすすめの肥料
「肥料はたくさんあげた方が育つよね?」って思いがちですが、さやえんどうに関してはちょっと注意が必要なんです。マメ科の植物は、根っこに住んでいる菌が栄養(窒素)を作ってくれるので、肥料をあげすぎると「葉っぱばかり茂って実がつかない(つるぼけ)」状態になっちゃうんです。
肥料は「タイミング」と「量」が命!収穫アップのための黄金スケジュールはこれです。
- 1回目の追肥(2月下旬〜3月上旬): 冬を越して、「さあ春だ!」と新芽が動き出すころ。株元に化成肥料をパラパラまいて、土と軽く混ぜてあげます。
- 2回目の追肥(花が咲き始めたら): お花が咲くと、すごくエネルギーを使います。ここで肥料が切れると、せっかくの花が落ちちゃうので要注意!
- 3回目以降(収穫中): 収穫が始まったら、2週間に1回くらいのペースで少しずつあげて、スタミナ切れを防ぎましょう。
おすすめの肥料は、実つきを良くする成分が入った「マメ専用肥料」。もし普通の肥料(8-8-8など)を使うなら、袋に書いてある量より「ちょっと少なめ」にあげるのがコツです。液体肥料を週に1回、お水代わりにシュッとあげるのも楽ちんでおすすめですよ。
病気や害虫などトラブル対策と予防法
暖かくなってくると、どうしても出てくるのが虫や病気。「せっかく育てたのに!」とガッカリしないために、早めに見つけて対処しましょう。特に多いのが「うどんこ病」と「ハモグリバエ」です。
- 葉っぱが白く粉を吹いたみたいになってる…
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それは「うどんこ病」かも。カビの一種です。
日当たりと風通しを良くするのが一番の予防策!もし少し白くなっていたら、重曹やお酢を水で薄めたものをシュッとかけると、菌が広がるのを抑えられますよ。 - 葉っぱに白いお絵描きみたいな線がある!
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これは「ハモグリバエ(エカキムシ)」の仕業ですね。葉っぱの中を幼虫が食べ進んでいるんです。
白い線の先っぽをよーく見ると、小さな幼虫が透けて見えます。見つけたら、上から指でプチっと潰して退治しちゃいましょう。被害がひどい葉は取って捨ててくださいね。
あと、新芽にびっしりつくアブラムシも厄介者です。見つけたらすぐに粘着テープでペタペタ取るか、テントウムシなどの天敵にお任せしましょう。お薬を使いたくない方は、「ホウレンソウ」や「小松菜」を近くで育てると、お互いに助け合って元気に育つと言われていますよ。10月からの栽培における害虫対策についても、こちらの記事で詳しく書いているので、よかったら参考にしてくださいね。
食べごろを見極めてたくさん収穫するコツ
愛情込めて育てたさやえんどう、いよいよ収穫のときです!花が咲いてからだいたい15〜20日くらい、さやの長さが5〜7cmになって、中の豆が「ん?ちょっと膨らんだかな?」くらいがベストタイミングです。
1. 若いうちに採る!(これ絶対!)
豆がポコポコ膨らむまで待っちゃダメなんです。株が「あ、もう種ができたから仕事終わり!」と勘違いして、新しい花を咲かせなくなっちゃうから。若いうちに採ることで、「まだまだ頑張らなきゃ!」と思わせるのがコツです。
2. こまめに採る
収穫期になったら、毎日パトロールして、採れるものはどんどん採りましょう。株の負担が減って、長く楽しめますよ。
3. 孫づるはカット
つるから出てくる細い「孫づる」は、栄養を使っちゃうので早めに摘み取っちゃいましょう。その分、美味しい実を作る方に栄養を回してあげるんです。
収穫するときは、無理に引っ張らずに、必ずハサミを使って優しく切ってくださいね。
もし採り遅れて硬くなっちゃっても、捨てないで!そのまま豆がパンパンになるまで育てれば、「グリーンピース」として美味しく食べられます。採れたての豆ご飯は、本当に甘くて最高ですよ!これは育てた人だけの特権ですね。
スーパーより安いかコスパと経済性を検証
家庭菜園を始めるとき、「正直、元は取れるの?」って気になりますよね。結論から言っちゃいます。さやえんどうは、間違いなく「コスパ最強」の野菜の一つです!
スーパーでさやえんどうを買うと、ほんの少ししか入っていないのに数百円することも珍しくないですよね。グラム単価で考えると、実は高級野菜なんです。
でも、プランター栽培ならどうでしょう。
種代は数百円で、何十株分も入っています。土や肥料代を入れても、投資は千円ちょっと。それに対して、順調にいけば1株から40〜60個以上収穫できるんです。3株も育てれば、もう食べきれないくらい!金額にしたら、投資の何倍もの価値になりますよ。
それに、何より「味」が違います。さやえんどうは鮮度が命。採った瞬間から甘みが落ちて硬くなっていくんですが、お家なら「食べる直前に収穫」ができるんです。このパリッとした食感と濃厚な甘みは、お金じゃ買えない贅沢。ぜひ味わってほしいなと思います。
初心者も安心なさやえんどうの育て方まとめ
いかがでしたか?さやえんどうは、ポイントさえ押さえれば、初心者さんでもプランターで十分に収穫を楽しめる野菜です。最後に、成功のための大事なポイントをおさらいしておきましょう。
- 秋まきは「小さく育てて冬を越す」のが鉄則!早くまきすぎないでね。
- 酸っぱい土は苦手。新しい培養土か、苦土石灰で調整してあげましょう。
- 冬は寒さ対策をしっかりと。不織布やマルチングで温めてあげて。
- 肥料はあげすぎ注意。花が咲いてからバランスよくあげるのがコツ。
- 「もったいない」は禁物!若いうちにどんどん収穫して、長く楽しみましょう。
- 鳥対策は必須!種をまいたらすぐにネットをかけるのを忘れずに。
- 連作はNG。同じ土を使うときは、しっかりリサイクルするか期間を空けて。
- プランターは深めのものを。根っこが伸び伸び育つスペースを確保して。
- 虫や病気は早期発見がカギ。毎日の観察で早めに対処しましょう。
- 採り遅れたらグリーンピースご飯に。二度美味しいのがエンドウの魅力!
- 自分に合った品種を選んで、無理なく楽しく育てましょう。
- 採れたての味は格別!コスパ以上の感動が待っていますよ。
- お水のあげすぎに注意。土が乾いてからたっぷりと、メリハリが大事です。










